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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生85巻5号

2021年05月発行

文献概要

特集 多様化する環境問題に挑む—ポストコロナ,気候変動,電磁環境,海洋MP汚染など

室内環境の変化に伴う生物アレルゲン問題と対策の考え方

著者: 川上裕司123

所属機関: 1株式会社エフシージー総合研究所 2株式会社エフシージー総合研究所暮らしの科学部 3東京家政大学大学院人間生活学総合研究科

ページ範囲:P.316 - P.324

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【ポイント】
◆「ダニ・カビ・ハウスダスト」が室内生物アレルゲンとして重視されていることは,一般にも知られるようになった.
◆コナヒョウヒダニは最近の住宅の優占種になっている.
◆アレルギー症状の重症化の要因として,室内の乾燥化による鼻や咽喉の乾燥,Der f 1, Lip b 1,耐乾性カビへの同時感作が懸念される.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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