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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生85巻6号

2021年06月発行

文献概要

特集 COVID-19が流行しない社会を目指す—社会医学・環境衛生学の視点から

COVID-19に強い都市構造への課題—都市・交通計画の立場から

著者: 谷口守1 武田陸2

所属機関: 1筑波大学システム情報系社会工学域 2筑波大学大学院理工情報生命学術院システム情報工学研究群 社会工学学位プログラム

ページ範囲:P.369 - P.373

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【ポイント】
◆コロナ禍を機会に,100年の時間を経て,公衆衛生分野と都市計画分野が再び相まみえることは感慨深い.
◆都市におけるマクロな密度(コンパクト性)と,接触を伴うミクロな密が混同されているところに大きな問題がある.
◆この機会にサイバースペースとの関係を配慮しながら,「人中心のモビリティ・ネットワーク」を構築することが期待される.

参考文献

1)谷口綾子,他:特集:健康なまち,健康になれるまち.都市計画 65:2019
2)国土交通省関東地方整備局:総移動回数が調査開始以来,初めて減少—第6回東京都市圏パーソントリップ調査の集計結果概要について—.2019年11月 https://www.tokyo-pt.jp/static/hp/file/press/1127press.pdf
3)国土交通省:全国の都市における生活・行動の変化—新型コロナ生活行動調査概要—.2020年10月 https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001366702.pdf
4)武田陸,他:COVID-19がもたらした生活変化の弾力性—緊急事態宣言前後3断面でのダイアリーデータを用いて—.都市計画報告集 19:311-317, 2020
5)土木学会 土木計画学研究委員会:新型コロナウイルスに関する行動・意識調査.2020年6月 https://jsce-ip.org/wp-content/uploads/2020/06/ip_covid19_report200605.pdf
6)Morikawa M:Productivity of Working from Home during the COVID-19 Pandemic:Evidence from an Employee Survey. Covid Economics 49:123-147, 2020
7)Hamidi S, et al:Does Density Aggravate the COVID-19 Pandemic? J Am Plann Assoc 86:495-509, 2020
8)矢作弘,他:コロナで都市は変わるか.pp65-71,学芸出版社,2020
9)国土交通省:新型コロナ危機を契機としたまちづくりの方向性の検討について.2020年8月 https://www.mlit.go.jp/toshi/machi/content/001361467.pdf
10)谷口守:サイバー立地に対応した空間利用コントロールの必要性に関する試論.都市計画論文集 41:779-784, 2006
11)小松崎諒子,他:自動運転車内における活動意向の決定要因に関する構造的把握.土木学会論文集D3 76:2021
12)Howard E:Garden Cities of To-morrow. Swan Sonnenschein & Co., London, 1902

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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