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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生85巻7号

2021年07月発行

文献概要

特集 健康的な住まいが欲しい!—暮らしやすくて,寿命も延びる

COVID-19と換気—換気設計と空気感染の確率

著者: 田島昌樹1

所属機関: 1高知工科大学システム工学群

ページ範囲:P.464 - P.468

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【ポイント】
◆換気により新型コロナウイルスの感染を確実に制御できるわけではないが,換気量の多寡と滞在時間で空気感染の確率は算定できる.
◆設計上の安全率(感染確率が高くなる条件)を見込んだとしても,特に大きい室では通常の換気量で空気感染の確率を低くすることは可能である.
◆換気設備の日常的な維持管理による換気量の維持は不可欠である.

参考文献

1)厚生労働省:Q & A, 自治体・医療機関・福祉施設向け情報,新型コロナウイルス感染症に関するQ & A. https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/qa-jichitai-iryoukikan-fukushishisetsu.html
2)厚生労働省:冬場における「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気の方法.https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000698848.pdf
3)空気調和・衛生工学会:新型コロナウイルス感染対策としての空調設備を中心とした設備の運用について(改訂二版).2020年9月7日 http://www.shasej.org/recommendation/covid-19/2020.09.07%20covid19%20kaitei%20(2).pdf
4)厚生労働省:建築物環境衛生管理基準について.https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu-eisei10/
5)Sze To GN, et al:Review and comparison between the Wells-Riley and dose-response approaches to risk assessment of infectious respiratory diseases. Indoor Air 20:2-16, 2010
6)Rudnick SN, et al:Risk of indoor airborne infection transmission estimated from carbon dioxide concentration. Indoor Air 13:237-245, 2003
7)REHVA:COVID-19 Ventilation Calculator. https://www.rehva.eu/covid19-ventilation-calculator
8)Buonanno G, et al:Quantitative assessment of the risk of airborne transmission of SARS-CoV-2 infection:Prospective and retrospective applications. Environ Int 145:106112, 2020
9)Buonanno G, et al:Estimation of airborne viral emission:Quanta emission rate of SARS-CoV-2 for infection risk assessment. Environ Int 141:105794, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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