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著者: 阿彦忠之
所属機関:
ページ範囲:P.564 - P.564
「ライフステージに応じた健康づくり」ということで,年齢層によって栄養・食生活に関する指導方針を変える必要があることは理解できます.しかし,高齢者医療確保法に基づく特定健診・特定保健指導の対象年齢(40〜74歳)では「メタボリックシンドローム」の予防を重視した食生活を推奨し,75歳を迎えた途端に「低栄養とフレイル」の予防を意識した食生活に切り替えようという方針変更には無理があります.両者の間に緩衝帯となる年齢層(例えば60〜74歳)を設けて,メタボ予防から低栄養・フレイル予防へと円滑にギアチェンジできるようにすべきという意見があるのも当然と思いました.そのためには,特定健診の判定基準の改正なども必要になりますが,高齢者の低栄養とフレイルの予防を本気で推進するのであれば,避けて通れない改革だと考えます.
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