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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生85巻9号

2021年09月発行

文献概要

連載 クライシス・緊急事態リスクコミュニケーション・7

緊急事態下における時系列別コミュニケーションのポイント:CERCリズムとは

著者: 蝦名玲子

所属機関:

ページ範囲:P.625 - P.629

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はじめに
 先月号では①現場の保健医療関係者の異常事態の探知とリスクアセスメント力が感染拡大を防ぐこと,②状況が不確実で,国の指針やマニュアルがまだ十分に整備できていない中で,適切な対応をすることは難しいということ,の2点をふまえて,指針となり得る国際保健規則や,世界保健機関(WHO)のリスクマネジメントとリスクコミュニケーションの関係性について解説した.
 今月号では,緊急事態下の時系列ごとに求められるコミュニケーションのポイントについて述べていこう.

参考文献

1)蝦名玲子:クライシス・緊急事態リスクコミュニケーション(CERC):危機下において人々の命と健康を守るための原則と戦略.大修館書店,2020
2)蝦名玲子:日本と米国,シンガポールにおける情報発信体制の違い.公衆衛生関係者が実践したい クライシス・緊急事態リスクコミュニケーション.公衆衛生 85:268-272, 2021
3)蝦名玲子:緊急時の不確実なことがおおいなかでの情報提供に,日々の記者会見が欠かせない理由.公衆衛生関係者が実践したい クライシス・緊急事態リスクコミュニケーション.公衆衛生 85:416-420, 2021
4)Lundgren RE, et al:Risk Communication:A Handbook for Communicating Environmental, Safety, and Health Risks. Wiley, Hoboken, 2018
Covello VT, et al(ed):Effective Risk Communication:The Role and Responsibility of Government and Nongovernment Organizations. pp137-142, Plenum Press, New York, 1989
6)WHO:Health Promotion Glossary(WHO/HPR/HEP/98.1). https://www.who.int/healthpromotion/about/HPR%20Glossary%201998.pdf

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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