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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生86巻11号

2022年11月発行

文献概要

予防と臨床のはざまで

第24回ヘルスプロモーション・健康教育国際会議インプレッション

著者: 福田洋1

所属機関: 1順天堂大学大学院医学研究科先端予防医学・健康情報学講座

ページ範囲:P.980 - P.980

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 5月15〜19日に第24回ヘルスプロモーション健康教育国際会議(IUHPE)が開催されました(https://iuhpe2022.com)。3年に一度開催されるIUHPEは、私が大学院生のときに初めて参加して発表した国際学会です。その1995年の幕張での第15回から、1998年のプエルトリコを除き、これまでずっと継続して参加しています。2001年は学会設立50周年の記念大会でもあった第17回パリ、2004年はメルボルン、2007年はバンクーバー、2010年はジュネーブ、2013年は日本人の参加も多かったパタヤ、2016年は約30時間かけて行ったブラジルのクリチバ、2019年は前回のニュージーランドのロトルアと、当時の写真を見るだけでその時々のトピックや取り組んでいた仕事、一緒に発表した仲間や学会風景を思い出します。
 今回大きく違うのは、やはりコロナ下での開催となったことです。日本も第6波の渦中であり、本来はモントリオールでの開催となるはずが、現地に行けない人も多く、完全オンライン開催となりました。オープニングセレモニーでは、学会理事やモントリオール大学の学会長に加えて、カナダの少数民族のFaith Keeper(信仰の番人)の方や、パンデミック後の国際会議ということで世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長があいさつをされました。テーマは「Promoting policies for health, well-being and equity(健康、ウェルビーイング、公平のための政策推進)」。前回のロトルア大会ではマイケル・マーモット先生の「健康格差」が開幕基調講演でしたが、今回はそれをさらに推進し、Health in All Policyの考え方に従って、より政策寄りの議論をするという方向性が見て取れます。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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