公衆衛生86巻12号

2022年12月発行

特集 触法障害者の地域生活支援

刑務所内の障害者たち—これからの福祉や司法に求められるもの

著者： 山本譲司¹

所属機関： ¹元衆議院

ページ範囲：P.1033 - P.1039

ポイント
◆日本の刑務所の中は、障害のある人たちであふれており、今や、福祉の代替施設と化してしまっている。
◆障害のある受刑者への社会復帰支援も行われるようになったものの、質・量ともに、まだまだである。
◆知的障害者への刑罰の在り方を見直すべきだが、本質的に問われているのは、わが国が目指すべき社会全体の在り方ではないか。

参考文献

1）法務省：矯正統計表．2021（公表日2022年7月29日），表番号20-00-36 新受刑者の罪名別　能力検査値．　https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1＆layout=datalist＆toukei=00250005＆tstat=000001012930＆cycle=7＆year=20200＆month=0＆tclass1val=0（2022年9月26日閲覧）

2）山本譲司：累犯障害者．新潮社，2006

3）法務省：令和3年版 犯罪白書．247頁　https://www.moj.go.jp/housouken/housouken03_00049.html（2022年9月26日閲覧）

4）厚生労働科学研究費補助金障害保険福祉総合研究事業：罪を犯した障がい者の地域生活支援に関する研究（主任研究代表者 田島良昭）：平成19年度総括・分担研究報告書．2008年4月

5）山本譲司：獄窓記．ポプラ社，2003

6）法務省：第105矯正統計年報（2004年6月30日発行）．

7）法務省：2021年度矯正統計年報（2022年7月29日公表）．