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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生86巻2号

2022年02月発行

文献概要

連載 川崎市総合リハビリテーション推進センター発 インクルーシブな社会を実現させるために地方自治体ができること・2

川崎市総合リハビリテーション推進センター地域支援室の取り組み—支援困難事例から見た今後の展望

著者: 塚田和広1

所属機関: 1川崎市総合リハビリテーション推進センター中部地域支援室

ページ範囲:P.180 - P.184

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本連載に当たって
 川崎市は、神奈川県の北東部にあり、多摩川を挟んで東京都と隣接した、細長い地形をしています。1924年に人口約48,000人で誕生し、工場の誘致により工業都市として急速に発展しましたが、第二次世界大戦の空襲によって焦土化します。戦後は、京浜工業地帯の中核として再び発展を遂げますが、同時に深刻な公害と大気汚染が発生し、「公害の街 川崎」と呼ばれます。しかし、市民福祉の充実と新しい都市環境づくりへの努力を積み重ねつつ、1972年には札幌市、福岡市とともに政令指定都市となりました。現在の人口は154万人です。多様性や自由が、川崎の新しい未来への可能性につながるとして、ブランドメッセージ「Colors, Future! いろいろって、未来。」を掲げ、「最幸のまち」となることを目指しています。
 障害児者のリハビリテーションについては、後述するように、障害の種別を超えた地域リハビリテーション体制の構築に取り組んできました。2021年4月には、官民複合施設「川崎市複合福祉センターふくふく」の中に川崎市総合リハビリテーション推進センター(以下、総合リハ推進センター)を開設しました。「ふくふく」という名称は、福祉・幸福・福寿などの「福」が持つ優しい響きから付けられたものです。

参考文献

1)川崎市:第5次かわさきノーマライゼーションプラン.2021年3月 https://www.city.kawasaki.jp/kurashi/category/23-2-28-0-0-0-0-0-0-0.html(2021年12月13日閲覧)
2)川北稔:8050問題の深層「限界家族」をどう救うか.172-173,NHK出版,2019
3)福岡寿:相談支援の実践力 これからの障害者福祉を担うあなたへ.135-139,中央法規出版,2018
4)永田祐:包括的な支援体制をどう構築するか:「社会福祉法」改正を受けて.月刊福祉 103(10): 44-47, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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