文献詳細
特集 ペットと人と環境と—共生社会を目指す(=^・^=)
文献概要
ポイント
◆感染症が成立する3要素(病原体、感受性動物、伝播経路)を考え、家庭内では主に伝播経路の遮断により予防が可能となる。
◆人獣共通感染症には、犬や猫の咬傷や引っかき傷による感染で発生する狂犬病、猫ひっかき病、パスツレラ症、経皮および経口感染によるレプトスピラ症がある。
◆経口感染には犬ブルセラ症、トキソプラズマ症、経気道感染にはオウム病、そのほか、ダニ媒介性感染が主であるがいまだに伝播様式が不明な犬や猫の重症熱性血小板減少症候群がある。
◆感染症が成立する3要素(病原体、感受性動物、伝播経路)を考え、家庭内では主に伝播経路の遮断により予防が可能となる。
◆人獣共通感染症には、犬や猫の咬傷や引っかき傷による感染で発生する狂犬病、猫ひっかき病、パスツレラ症、経皮および経口感染によるレプトスピラ症がある。
◆経口感染には犬ブルセラ症、トキソプラズマ症、経気道感染にはオウム病、そのほか、ダニ媒介性感染が主であるがいまだに伝播様式が不明な犬や猫の重症熱性血小板減少症候群がある。
参考文献
1)唐仁原景昭:神奈川県狂犬病流行史,日本獣医史学雑誌 48: 22-34, 2011
2)Susilawathi NM, et al: Epidemiological and clinical features of human rabies cases in Bali 2008-2010. BMC Infect Dis 12: 81, 2012
3)Chiou H-Y, et al: Molecular characterization of cryptically circulating rabies virus from ferret badgers, Taiwan. Emerg Infect Dis 20: 790-798, 2014
4)西條政幸,他:国内で初めて診断された重症熱性血小板減少症候群患者.IASR 34: 40-41, 2013
5)前田健,他:SFTS発症動物について(ネコ,イヌを中心に).IASR 40: 118-119, 2019
6)今岡浩一:犬ブルセラ症の現状と課題.日獣医師会誌 62: 5-12, 2009
7)大輪達仁,他:輸入動物(アメリカモモンガ)に由来するレプトスピラ症感染事例−静岡市(概要).IASR 26: 209-211, 2005
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9)片岡康:人獣共通感染症(ズーノーシス)—犬猫における細菌性ズーノーシス—.日臨微生物誌 24: 93-98, 2014
10)福士秀人:オウム病.獣医公衆衛生学教育研修協議会編:獣医公衆衛生学Ⅱ.pp 63-64,文永堂出版,2014
11)岸本寿男:オウム病.IDWR 3(45): 12-14, 2001
12)厚生労働省:日本におけるオウム病症例発生状況と妊娠女性におけるオウム病について(情報提供).2017年7月25日 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000172401.pdf(2021年12月20日閲覧)
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14)厚生労働省:愛玩動物の衛生管理の徹底に関するガイドライン2006.2006年3月 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000155023.pdf(2021年12月20日閲覧)
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