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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生86巻3号

2022年03月発行

文献概要

連載 川崎市総合リハビリテーション推進センター発 インクルーシブな社会を実現させるために地方自治体ができること・3

地域包括ケアシステムにおける精神科救急と退院後支援

著者: 石井美緒1

所属機関: 1川崎市健康福祉局総合リハビリテーション推進センター

ページ範囲:P.292 - P.296

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本連載に当たって
 川崎市は、神奈川県の北東部にあり、多摩川を挟んで東京都と隣接した、細長い地形をしています。1924年に人口約48,000人で誕生し、工場の誘致により工業都市として急速に発展しましたが、第二次世界大戦の空襲によって焦土化します。戦後は、京浜工業地帯の中核として再び発展を遂げますが、同時に深刻な公害と大気汚染が発生し、「公害の街 川崎」と呼ばれます。しかし、市民福祉の充実と新しい都市環境づくりへの努力を積み重ねつつ、1972年には札幌市、福岡市とともに政令指定都市となりました。現在の人口は154万人です。多様性や自由が、川崎の新しい未来への可能性につながるとして、ブランドメッセージ「Colors, Future! いろいろって、未来。」を掲げ、「最幸のまち」となることを目指しています。
 障害児者のリハビリテーションについては、後述するように、障害の種別を超えた地域リハビリテーション体制の構築に取り組んできました。2021年4月には、官民複合施設「川崎市複合福祉センターふくふく」の中に川崎市総合リハビリテーション推進センター(以下、総合リハ推進センター)を開設しました。「ふくふく」という名称は、福祉・幸福・福寿などの「福」が持つ優しい響きから付けられたものです。

参考文献

1)e-Gov:精神保健及び精神障害者福祉に関する法律.昭和25年法律第123号 https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=325AC0100000123(2022年1月14日閲覧)
2)厚生労働省:精神科救急医療体制整備事業. https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-034.html(2022年1月14日閲覧)
3)厚生労働省:地方公共団体による精神障害者の退院後支援に関するガイドライン.平成30年3月 https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tc3290&dataType=1&pageNo=1(2021年12月8日閲覧)
4)杉山直也,他:精神科救急入院患者レジストリを用いた措置入院者の臨床特徴の緊急解析.精神医学 59: 779-788, 2017
5)厚生労働省:これからの精神保健医療福祉のあり方に関する検討会報告書.平成29年2月17日 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000152029.html(2021年12月8日閲覧)
6)川副泰成,他:多職種連携による包括的支援マネジメントに関する研究. https://www.ncnp.go.jp/nimh/chiiki/documents/r20-24.pdf(2021年12月8日閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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