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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生86巻7号

2022年07月発行

文献概要

特集 災害対策・危機管理の専門家によるCOVID-19パンデミックの検証

COVID-19報道の検証を試みる—自然災害の報道との比較から

著者: 近藤誠司1

所属機関: 1関西大学社会安全学部

ページ範囲:P.620 - P.626

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ポイント
◆COVID-19報道の検証には、高度情報社会とリスク社会の特性を踏まえる必要がある。
◆従来の自然災害の報道とは異なり、COVID-19報道は局面の同定や境界の設定に困窮していた。
◆COVID-19報道では、メディアの技法が政治や科学のショーアップにつながり、市民の不信を招いた。

参考文献

1)近藤誠司:インフォデミック—問われた報道のありかた—.治療 103: 1516-1520, 2021
2)近藤誠司:COVID-19インフォデミックの諸相.社会安全学研究 11, 85-95, 2020
3)近藤誠司:災害情報とリアリティ—情報学の新しい地平—.関西大学出版部,2022
4)小田貞夫:災害とマス・メディア.廣井脩(編著):災害情報と社会心理(シリーズ・情報環境と社会心理7).pp 102-122,北樹出版,2004
5)矢守克也:境界なき災害−人文系自然災害科学から見たコロナ禍.自然災害科学 39: 89-100, 2020
6)ウルリヒ・ベック著(東廉,他訳):危険社会—新しい近代への道.法政大学出版局,1998
7)ユヴァル・ノア・ハラリ,朝日新聞社(編):脅威に勝つのは独裁か民主主義か分岐点に立つ世界.コロナ後の世界を語る—現代の知性たちの視線.pp 54-66,朝日新聞出版,2020
8)G. タックマン(鶴木眞,他訳):ニュース社会学.三嶺書房,1991
9)佐藤卓己:メディア論の名著30.pp 154-164,筑摩書房,2020
10)新聞通信調査会:第14回メディアに関する全国世論調査.2021年11月13日 https://www.chosakai.gr.jp/wp/wp-content/themes/shinbun/asset/pdf/project/notification/yoron2021houkoku.pdf(2022年2月11日閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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