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特集 検疫所と地方衛生研究所—さあ、表舞台へ
Editorial—今月号の特集について フリーアクセス
著者: 曽根智史1
所属機関: 1国立保健医療科学院
ページ範囲:P.661 - P.661
検疫所は、国の機関として検疫法に基づき、海外からの感染症の流入防止に大きな役割を果たしていますが、海外から帰国した際に検疫ブースで係官を見かける以外は、実際にどのような業務を行っているのかについては、あまり知られていませんでした。しかし、2009(平成21)年の新型インフルエンザ(H1N1)の流行の際に注目され、また今回の新型コロナウイルス感染症のパンデミックにおいては、武漢からの帰国者対応、ダイヤモンドプリンセス号対応、その後の帰国者・入国者対応においてその役割が大きな注目を集め、頻繁に報道もされています。本特集の前半では、検疫法と検疫所の業務、過去の感染症対応、新型コロナウイルス感染症対応の実際などについて、検疫所長をはじめとする執筆者によって、詳細に述べていただきました。
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