公衆衛生86巻8号

2022年08月発行

特集 検疫所と地方衛生研究所—さあ、表舞台へ

〈検疫所編〉

検疫所とその業務

著者： 奥村二郎¹

所属機関： ¹近畿大学医学部 環境医学・行動科学教室

ページ範囲：P.662 - P.667

文献概要

ポイント
◆ペストやコレラに始まり、近年は、新型インフルエンザ、エボラ出血熱、デング熱、COVID-19などに対する検疫が行われている。
◆検疫所は、明治以来、横浜、神戸、長崎など全国の海港・空港に設置され、健康監視など自治体とも連携している。
◆検疫所では、海港検疫、航空検疫のほか輸入食品の審査・検査、農林水産省の動物検疫や植物防疫も行っている。

参考文献

1）柏樹悦郎：検疫制度，検疫所の歴史的変遷について（〜シンポジウムA2-3 これからの検疫を考える—COVID-19の経験から）．日公衛誌67巻10号 特別附録（第79回日本公衆衛生学会総会抄録集）81頁, 2020

2）厚生労働省：検疫所の採用情報（一般職）—検疫所の配置状況．　https://www.mhlw.go.jp/general/saiyo/kenetsu/index.html（2022年5月23日閲覧）

3）総務省行政評価局：感染症対策に関する行政評価・監視結果報告書（平成29年12月）．41頁，1983　https://www.soumu.go.jp/main_content/000521542.pdf（2022年5月23日閲覧）

4）厚生労働省 成田空港検疫所：https://www.forth.go.jp/keneki/narita/（2022年5月23日閲覧）

5）厚生労働省東京検疫所：沿革及び業務について．　https://www.forth.go.jp/keneki/tokyo/syokai/enkaku.html（2022年5月23日閲覧）