公衆衛生86巻9号

2022年09月発行

特集 コロナで変わる健康教育とヘルスプロモーション

企業の新型コロナ対応と産業保健活動・職域ヘルスプロモーションの変化

著者： 福田洋¹

所属機関： ¹順天堂大学大学院医学研究科先端予防医学・健康情報学講座

ページ範囲：P.774 - P.782

ポイント
◆新型コロナと職域の関わりは早く、経済活動と感染予防の両立のエビデンスや経験が不足する中、良好実践を共有し議論することが有用であった。
◆産業保健のオンライン化が進み、在宅勤務の健康影響も踏まえて、ニューノーマルでの職域ヘルスプロモーションが望まれる。
◆職域は共通した生産活動やインフラ整備、ICTに慣れている働き盛り世代が多いため、デジタルヘルスプロモーションに親和性が高い。

参考文献

1）福田洋：予防と臨床のはざまから見るコロナ（その1）．公衆衛生 84: 416, 2020

2）さんぽ会（産業保健研究会）：http://sanpokai.umin.jp/（2022年6月30日閲覧）

3）福田洋：企業の新型コロナウイルスへの対応〜さんぽ会での調査・議論から．産業医学ジャーナル 44: 31-35, 2021

4）金森悟，他：多職種産業保健スタッフの研究会による夏季セミナー開催報告—コロナは世界・健康教育・ヘルスプロモーションをどう変えたのか？　日健教会誌 29: 79-86, 2021

5）Global Center of Healthy Workplace: Webinar Summary, Slides ＆ Video Recording: Working from Home-What is the Impact on Wellbeing?　https://www.globalhealthyworkplace.org/2020/05/07/webinar-summary-slides-video-recording-working-from-home-what-is-the-impact-on-wellbeing/（2022年6月30日閲覧）

6）吉池信男，他：特別報告・ウイズコロナの健康教育・ヘルスプロモーションを考えるワークショップ．日健教会誌 29: 198-206, 2021

7）福田洋：データヘルスの推進〜企業・健保・健診機関ができること．総合健診 48: 56-59, 2021