公衆衛生87巻1号

2023年01月発行

特集 シリーズ 公衆衛生と感染症—感染症の患者に対する医療体制の課題と展望

新型コロナウイルス感染者に対する地域医療の現状と課題

著者： 尾﨑治夫¹

所属機関： ¹公益社団法人東京都医師会

ページ範囲：P.24 - P.31

文献概要

ポイント
◆新型コロナウイルス感染症対策は、国レベルの感染症対策の司令塔が欠如しているため常に後手に回った。
◆マスクをいとわない、他の感染予防対策にも協力的な国民性と、都道府県行政と都道府県医師会、それに呼応する区市町村行政と地区医師会の踏ん張りで新型コロナウイルス感染症を何とか乗り切ってきた。
◆第4波以降にみられた、多くの自宅療養者の重症化予防を見守る多職種による24時間支援体制の構築が、2025年以降の地域包括ケア構築へとつながっていく。

参考文献

1）東京都：報道発表資料「新型コロナウイルス感染症の自宅療養者を対象とした医療支援の強化について（第1938報）．2021年4月16日　https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/04/16/23.html（2022年10月26日閲覧）

2）ファストドクター：ホームページ．　https://www.fastdoctor.co.jp/（2022年10月26日閲覧）

3）悠翔会：ホームページ．　http://www.yushoukai.jp/（2022年10月26日閲覧）

4）日本経済新聞：「感染症危機管理庁」23年度に　政府，次の危機に備え．2022年8月26日　https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA25CO80V20C22A8000000/（2022年10月26日閲覧）

5）Our World in Data: Cumulative confirmed COVID-19 deaths. from May 7, 2020 to Aug 25, 2021