公衆衛生87巻12号

2023年12月発行

特集 新型コロナからの教訓—モニタリング報告2023

—リスクコミュニケーションのモニタリング報告2023—リスクコミュニケーションは進んだか？

著者： 加藤美生¹

所属機関： ¹国立感染症研究所感染症危機管理研究センタークライシスコミュニケーション室

ページ範囲：P.1244 - P.1249

ポイント
◆多様なステークホルダーが短期間で情報発信し、インフォデミックが起きた。
◆緊急時にはリスクについて説明し、ステークホルダーの意思決定をエンパワメントする。
◆緊急事態対応者はリスクコミュニケーションとコミュニティエンゲージメントを通して信頼される存在になる。

参考文献

1）World Health Organization: 1st WHO Infodemiology Conference. 30 June-16 July 2020　https://www.who.int/news-room/events/detail/2020/06/30/default-calendar/1st-who-infodemiology-conference（2023年9月4日閲覧）

2）World Health Organization: Infodemic.　https://www.who.int/health-topics/infodemic#tab=tab_1（2023年9月4日閲覧）

3）尾身茂，他（監），正林督章，他（編）：令和4年度地域保健総合推進事業—新型コロナウイルス感染症対応記録．日本公衆衛生協会，2023　http://www.jpha.or.jp/sub/topics/20230427_2.pdf（2023年9月4日閲覧）

4）総務省：令和2年度ウィズコロナにおけるデジタル活用の実態と利用者意識の変化に関する調査研究の請負—報告書．みずほ情報総研，2021　https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/linkdata/r03_01_houkoku.pdf（2023年9月4日閲覧）

5）総務省：新型コロナウイルス感染症に関する情報流通調査．2020年6月　https://www.soumu.go.jp/main_content/000693280.pdf（2023年9月4日閲覧）

6）宮脇梨奈：COVID-19パンデミック下におけるインターネットとソーシャルメディアの影響．日健教会誌 30: 156-162, 2022

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8）World Health Organization: Let's flatten the infodemic curve.　https://www.who.int/news-room/spotlight/let-s-flatten-the-infodemic-curve（2023年9月4日閲覧）

9）Code for Japan：新型コロナウイルス感染症対策のためのデータ公開支援．　https://www.code4japan.org/case/stopcovid19（2023年9月4日閲覧）

10）National Research Council: Improving risk communication. National Academy Press, Washington DC, 1989　https://nap.nationalacademies.org/read/1189/chapter/1（2023年9月4日閲覧）

11）蝦名玲子：CERCクライシス・緊急事態リスクコミュニケーション—危機下において人々の命と健康を守るための原則と戦略．大修館書店，2020

12）CDC. CERC: Introduction. 2018.　https://emergency.cdc.gov/cerc/ppt/CERC_Introduction.pdf（2023年9月4日閲覧）

13）寺田寅彦：小爆発二件．寺田寅彦随筆集第五巻，岩波書店，1948