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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生87巻2号

2023年02月発行

文献概要

特集 シリーズ 公衆衛生と感染症—感染症に対する医薬品開発と医療の最前線

肝炎ウイルスに対する医薬品の開発と治療の最前線

著者: 嘉数英二1 考藤達哉2

所属機関: 1国立国際医療研究センター 肝炎・免疫研究センター 肝疾患研究部 肝疾患医療情報室 2国立国際医療研究センター 肝炎・免疫研究センター

ページ範囲:P.116 - P.122

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ポイント
◆近年の抗ウイルス療法の進歩により、肝炎ウイルスによる肝がんの死亡数は減少傾向にある。
◆B型慢性肝炎に対する治療目標は、ペグ・インターフェロンと核酸アナログ製剤を適切に使用し、肝炎の活動性を低下させ、肝硬変への進展と肝発がんを抑制することである。
◆C型慢性肝炎・肝硬変に対する標準治療は、直接作用型抗ウイルス薬によるインターフェロンフリー治療となり、実臨床でのHCV排除率は95%以上である。

参考文献

1)日本肝臓学会(編):B型肝炎治療ガイドライン(第4版).2022年6月 https://www.jsh.or.jp/medical/guidelines/jsh_guidlines/hepatitis_b.html(2022年9月22日閲覧)
2)Wong GL H, et al: How to achieve functional cure of HBV: Stopping NUCs, adding interferon or new drug development?. J Hepatol 76: 1249-1262, 2022
3)日本肝臓学会(編):C型肝炎治療ガイドライン(第8.1版).2022年5月 https://www.jsh.or.jp/medical/guidelines/jsh_guidlines/hepatitis_c.html(2022年9月22日閲覧)
4)Itakura J, et al: Features of resistance-associated substitutions after failure of multiple direct-acting antiviral regimens for hepatitis C. JHEP Rep 2: 100138, 2020
5)Takehara T, et al: Efficacy and safety of sofosbuvir-velpatasvir with or without ribavirin in HCV-infected Japanese patients with decompensated cirrhosis: an open-label phase 3 trial. J Gastroenterol 54: 87-95, 2019
6)Morgan RL, et al: Eradication of hepatitis C virus infection and the development of hepatocellular carcinoma: a meta-analysis of observational studies. Ann Intern Med 158: 329-337, 2013
7)Page K, et al: Randomized Trial of a Vaccine Regimen to Prevent Chronic HCV Infection. N Engl J Med 384: 541-549, 2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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