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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生87巻3号

2023年03月発行

文献概要

特集 気候危機に立ち向かう—気候変動は公衆衛生の非常事態

新興感染症の出現と気候変動—新型コロナウイルス出現の根っこにあるもの

著者: 山本太郎1

所属機関: 1長崎大学熱帯医学研究所国際保健学分野

ページ範囲:P.202 - P.208

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ポイント
◆農耕が始まる以前の人類の健康は私たちがこれまでに想像してきたよりも健康だった可能性が高い。
◆人類と感染症の関係において転換点となったのは農耕の開始と定住、野生動物の家畜化、そして文明の勃興であった。
◆一方で、20世紀以降、新興感染症の出現頻度が高くなっている。それは人間と自然の関わり方が変わってきたためかもしれない。

参考文献

1)Black FL: Infectious diseases in primitive societies. Science 187: 515-518, 1975
2)Bodian D: Emerging concept of poliomyelitis infection. Science 122: 105-108, 1955
Lewis KH and Cassel K (eds): Botulism. Proceedings of a symposium. US Public Heath Service, Cincinnati, 1964
4)Walter F: Health Care and Epidemics in Antiquity: The Example of Ancient Mesopotamia. Lecture. Oriental Institute, 2006 https://www.youtube.com/watch?v=Yw_4Cghic_w(2022年11月28日閲覧)
5)Howell N: Demographic anthropology. Annu Rev Anthropol 15: 219-246, 1986
6)Anne P: Mobile Pastoralism and the Formation of Near Eastern Civilization: Weaving Together Societies. Cambridge University Press, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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