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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生87巻3号

2023年03月発行

文献概要

特集 気候危機に立ち向かう—気候変動は公衆衛生の非常事態

農業生態系における温室効果ガスの動態と排出抑制策

著者: 須藤重人1

所属機関: 1国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 農業環境研究部門気候変動緩和策研究領域 緩和技術体系化グループ

ページ範囲:P.233 - P.240

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ポイント
◆農業由来の主な温室効果ガスは二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)の3つで、水田や牛のゲップからのCH4は、共にCH4生成菌の活動に由来する。
◆化学合成窒素肥料の発明が地球規模の温暖化の原因の一つとなっている。
◆土壌炭素貯留促進はネガティブエミッション技術のキーとなる。

参考文献

1)IPCC:第6次評価報告書. https://www.ipcc.ch/report/ar6/wg1/downloads/report/IPCC_AR6_WGI_TS.pdf(2022年10月19日閲覧)
2)環境省:2020年度(令和2年度)の温室効果ガス排出量(確報値)について.2022年4月15日 https://www.env.go.jp/press/110893.html(2022年10月19日閲覧)
3)Itoh M, et al: Mitigation of methane emissions from paddy fields by prolonging midseason drainage. Agric, Ecosyst Environ 141: 359-372, 2011
Exchange of trace gases between terrestrial ecosystem and the atmosphere. pp 7-21 John Wiley & Sons Ltd, New York, 1989
5)Ramzan S, et al: Agricultural soils a trigger to nitrous oxide: a persuasive greenhouse gas and its management. Environ Monit Assess 192: 436, 2020
6)日本バイオ炭普及会:バイオ炭とは. https://biochar.jp/whatisbiochar/(2022年10月19日閲覧)
7)El-Naggar A, et al: Biochar application to low fertility soils: A review of current status, and future prospects. Geoderma 337: 536-554, 2019
8)農林水産省:農林水産研究推進事業の取組,令和3年度版.
9)農林水産省:令和3年度食料自給率について. https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/attach/pdf/012-4.pdf(2022年12月10日閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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