公衆衛生87巻4号

2023年04月発行

特集 医療的ケア児の地域生活支援と地方自治体の役割—医療的ケア児どう支えるか

医療的ケア児の教育上の課題

著者： 下山直人¹²

所属機関： ¹筑波大学理療科教員養成施設 ²元筑波大学

ページ範囲：P.324 - P.330

ポイント
◆学校における医療的ケアの取り組みでは、医療安全の確保、組織的対応、教育の追求が重視されてきた。
◆全国の学校には、およそ1万人の医療的ケア児が在籍し、4,600人の看護職員がケアに当たっている。
◆適切な教育の場で医療的ケアを提供すること、看護職員の確保とそのマネジメント等が今後の課題である。

参考文献

1）厚生労働省：盲・聾・養護学校におけるたんの吸引等の取扱いについて．2014　https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb2648＆dataType=1（2023年1月10日閲覧）

2）文部科学省：学校における医療的ケアの今後の対応について（通知）．平成31年3月20日　〔別添〕https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/__icsFiles/afieldfile/2019/03/22/1414596_001_1.pdf（2023年1月10日閲覧）

3）中央教育審議会初等中等教育分科会：共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進（報告）．平成24年7月23日　https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321669.htm（2023年1月10日閲覧）

4）日本訪問看護財団：令和3年度文部科学省委託事業 学校における医療的ケア実施体制充実事業（医療的ケアのための看護師に対する研修機会の確保）「指導的な役割を担う看護師に求められる研修の全体像（案）」．令和4（2022）年3月　https://www.jvnf.or.jp/katsudo/kenkyu/2021/zentaizouan.pdf（2023年1月10日閲覧）