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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生87巻5号

2023年05月発行

文献概要

特集 これからの結核対策—ポストCOVID-19における結核低まん延下の結核対策を考える

最近の世界の結核と日本の結核疫学—End TB Strategyと日本の結核低まん延化

著者: 内村和広1

所属機関: 1公益財団法人結核予防会結核研究所臨床・疫学部

ページ範囲:P.382 - P.393

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ポイント
◆新型コロナウイルス感染症の流行により世界的な結核の状況は悪化しており、End TB Strategyの目標達成の遅れが懸念される。
◆日本は結核低まん延の水準となったが、欧米などの結核低まん延国とは外国出生患者や高齢者患者などで疫学像を異としている。
◆結核低まん延から結核制圧のためには、ローカルデータの有効活用による地域の疫学状況に合わせた対策が必要となる。

参考文献

1)World Health Organization: Global tuberculosis report 2022. World Health Organization, Geneva, 2022 https://www.who.int/publications/i/item/9789240061729
2)World Health Organization: Towards tuberculosis elimination: an action framework in low-incidence countries. WHO, Geneva, 2014 https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/132231/9789241507707_eng.pdf
3)World Health Organization: Provisional TB notifications by month or quarter, WHO TB burden estimates, Case notifications. https://www.who.int/teams/global-tuberculosis-programme/data(2023年3月1日閲覧)
4)Lönnroth K, et al: Towards tuberculosis elimination: an action framework for low-incidence countries. Eur Respir J 45: 928-952, 2015
5)公益財団法人結核予防会(編):結核の統計2022.公益財団法人結核予防会,2022
6)UK Health Security Agency: Tuberculosis in England: 2020. UK Health Security Agency, London, 2021
7)Glaziou P, et al: Trends in tuberculosis in the UK. Thorax 73: 702-703, 2018
8)結核予防会結核研究所疫学情報センター:年報—資料編,表3. https://jata-ekigaku.jp/nenpou/
9)結核予防会結核研究所疫学情報センター:年報—結核年報シリーズ,小児結核・高齢者結核. https://jata-ekigaku.jp/nenpou/
10)Theron G, et al: Data for action: collection and use of local data to end tuberculosis. Lancet 386: 2324-2333, 2015
11)外務省,厚生労働省,独立行政法人国際協力機構,公益財団法人結核予防会,ストップ結核パートナーシップ日本:2021年改定版 ストップ結核ジャパンアクションプラン.2021年8月18日 http://www.stoptb.jp/dcms_media/other/2021ActionPlan_inc.1%262.pdf(2023年3月1日閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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