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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生87巻5号

2023年05月発行

文献概要

予防と臨床のはざまで

第22回国際栄養学会議にナットビーム教授招聘

著者: 福田洋1

所属機関: 1順天堂大学大学院医学研究科先端予防医学・健康情報学講座

ページ範囲:P.482 - P.482

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 2022年12月6日(火)〜11日(日)に22nd IUNS-ICN International Congress of Nutrition in Tokyo(第22回国際栄養学会議、URL: https://icn22.org/index.html)が東京国際フォーラムで開催されました。ウィズコロナでの国際学会は、ヘルスプロモーション・健康教育国際連合(IUHPE)や国際産業衛生学会(ICOH)などがありましたが全てオンライン開催で、対面での参加は実に3年ぶりでした。今回は日本健康教育学会との共同企画ということで、国際交流委員会委員長としてヘルスリテラシーの第一人者のドン・ナットビーム教授(シドニー大学)を招聘し、シンポジウムや特別講演、対面での交流会などを開催しました。
 今回の日本健康教育学会との共同企画は、Track5「Food Culture Practices and Nutrition Education(食文化の実践と栄養教育)」の中で行われ、12月9日(金)の朝9時からシンポジウム6「Health literacy and nutrition education」が開催されました。最初にナットビーム教授から「Critical health literacy in nutrition(栄養における批判的ヘルスリテラシー)」と題して、ヘルスリテラシーの定義とその成り立ち、各国におけるヘルスリテラシーの不足の現状、ヘルスリテラシーが改善可能なこととその方策、最新のトピックとしてデジタルヘルスリテラシーについての解説がありました。デジタルヘルスリテラシーはかつてe-ヘルスリテラシーと言われていたもので、IUHPEでは2016年くらいから話題となり、2019年にはデジタルヘルスリテラシーのセッションも行われています。インターネットやスマートフォン、SNS時代のヘルスリテラシーを指し、マスメディアや識者からの単一方向的な情報伝達でなく、市民や患者さんが中心となり、さまざまな情報ソースから情報を取捨選択し、自らも情報発信していく時代にふさわしいスキルです。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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