文献詳細
予防と臨床のはざまで
文献概要
昨年11月に父に進行がんがあることが明らかになりました。父は84歳で今までがんを含む多くの疾病を治療し克服してきましたが、今回はかなり厳しい印象でした。順天堂大学の専門医にもセカンドオピニオンをお願いしましたが、病気や家族の状況を鑑みて、地元の小樽市で治療を継続する方針となりました。この時点で残された時間はあまりないと覚悟しました。さんぽ会や臨床疫学ゼミで父に直接講義をしてもらったこともあり、以前より疫学者である父について話してみたいという気持ちがありました。父のことを知る人たちに父の生き様を伝えたいという思いもあり、今年の2月にその機会を持ちたいと決め、抗がん剤治療が始まった父に日程について尋ねました。もっと前倒しで話した方がいいと助言してくださる方もいましたが、問題ないと力強く言った父の言葉を信じて2月に行うことに決めました。
2月17日(金)に第137回臨床疫学ゼミ(オンライン)を開催し、テーマは「父の肖像」、90人以上の方が申し込んでくださいました。継続してゼミに参加している方や父の講義を直接聞いてくれた方もいましたが、この日が初参加という方もいました。家族の話をこのような場で話すのは初めてでしたが、疫学者である父の仕事を息子として振り返りたいという気持ちでお話しをさせていただきました。
2月17日(金)に第137回臨床疫学ゼミ(オンライン)を開催し、テーマは「父の肖像」、90人以上の方が申し込んでくださいました。継続してゼミに参加している方や父の講義を直接聞いてくれた方もいましたが、この日が初参加という方もいました。家族の話をこのような場で話すのは初めてでしたが、疫学者である父の仕事を息子として振り返りたいという気持ちでお話しをさせていただきました。
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