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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生87巻9号

2023年09月発行

文献概要

特集 Withコロナ時代に求められる公衆衛生人材

厚労省科学研究における調査から—VUCA時代に求められる公衆衛生人材

著者: 和田裕雄12 今中雄一3 磯博康4

所属機関: 1順天堂大学大学院医学研究科公衆衛生学 2順天堂大学医学部公衆衛生学・医学教育研究室 3京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻 医療経済学分野 4国立研究開発法人国立国際医療研究センター国際医療協力局グローバルヘルス政策研究センター

ページ範囲:P.881 - P.889

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ポイント
◆厚生労働科学研究の活動として社会医学系領域の医師のキャリアおよびコンピテンシーを明示すべく、コンテンツを作成し、実際に本コンテンツを用いて広報活動を行った。
◆医学部学生には社会医学系領域のキャリア・コンピテンシーに関する情報について潜在的需要がある一方で、学部学生全体では同領域の認知度の向上が求められ、高大接続改革も含めたさらなる取り組みの必要性が明らかになった。
◆従来の診療科ごとの臓器別キャリア、臓器別領域横断的キャリア、さらに両キャリアを柔軟に取り混ぜたクロスキャリア制度などを考慮に入れるようなVUCA時代に対応した社会医学系医師の確保・育成体制の構築が期待される。

参考文献

1)厚生労働省:厚生労働省科学研究「公衆衛生等の社会医学系分野で活躍する医師の育成・確保に向けた研究」(令和元年度〜2年度,研究代表者:磯 博康). https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/28191(2023年6月29日閲覧)
2)厚生労働省:厚生労働省科学研究「シームレスな垂直・水平統合を指向した社会医学系領域の医師のキャリアとコンピテンシーの明示」(令和3年度〜4年度,研究代表者:和田裕雄). https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/159771(2023年6月29日閲覧)
3)一般社団法人社会医学系専門医協会:情報発信. http://shakai-senmon-i.umin.jp/info/(2023年6月29日閲覧)
4)稲垣暢也,他:日本内科学会総会・講演会—社会医学系専門医協会合同シンポジウム 臨床医学と社会医学の未来.日内学会誌 111: 2004-2028, 2022
5)文部科学省:高大接続改革. https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/koudai/index.htm(2023年6月29日閲覧)
6)小西靖彦,他:日本医学教育学会・社会医学系専門医協会合同シンポジウム 社会医学系専門医のキャリア形成と医学教育.医教育 52(補冊),35(補冊):2021
7)Nicholson PJ: Health risk from job insecurity needs to be mitigated in these ”VUCA times”. BMJ 347: f5504, 2013
8)Kruk ME, et al: Building resilient health systems: a proposal for a resilience index. BMJ 357: j2323, 2017
9)飯塚智規:市町村に求められる新たな防災体制=受援体制の登場とその課題—国・広域自治体による支援体制と合致するために—.法政治研究 8: 63-92, 2022
10)厚生労働省:IHEATについて. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/index_00015.html(2023年6月29日閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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