公衆衛生87巻9号

2023年09月発行

特集 Withコロナ時代に求められる公衆衛生人材

COVID-19と公衆衛生専門職大学院—これからの公衆衛生人材の育成と政策への貢献

著者： 福田吉治¹

所属機関： ¹帝京大学大学院公衆衛生学研究科

ページ範囲：P.890 - P.897

ポイント
◆コロナ流行下において、公衆衛生専門職大学院等は、感染対策の実務、調査研究、リスクコミュニケーション、行政への支援など、さまざまな対応を行った。
◆専門職大学院等は、平時および今後起こりうる有事の際に活躍できる高度な専門職の人材育成の役割を担うことが期待される。
◆従来からの公衆衛生教育に加えて、公衆衛生専門職として必要なコンピテンシーを獲得させる新たな教育体制が求められる。

参考文献

1）川上憲人：わが国のMPH教育校における教育の現状と課題．公衆衛生 84: 698-706, 2020

2）帝京大学大学院公衆衛生学研究科：新型コロナウイルス感染症（COVID-19）からの教訓—これまでの検証と今後への提言．大修館書店，2021

3）角野香織，他：公衆衛生的危機状況における教育研究機関と保健所の連携：新型コロナウイルス感染症対応の経験と教訓から．日公衛誌 68: 186-194, 2021

4）公衆衛生専門職大学院連絡協議会：ホームページ．http://square.umin.ac.jp/sph/index.html（2023年6月5日閲覧）

5）聖路加国際大学：聖路加国際大学新型コロナウイルス対応特設サイト．　https://university.luke.ac.jp/covid-19/index.html（2023年6月5日閲覧）

6）特集　日本型MPH教育の軌跡と展望．公衆衛生 84: 697-748, 2020

7）Council on Education for Public Health:　https://ceph.org（2023年6月5日閲覧）

8）井上まり子：日本のMPHに求められるコンピテンシー．公衆衛生 84: 713-717, 2020

9）小熊祐子：国内でMPHを取得した者の活躍状況．公衆衛生 84: 743-748, 2020

10）帝京大学大学院公衆衛生学研究科：創立10周年記念公開シンポジウム記録集．2022　http://www.med.teikyo-u.ac.jp/~tsph/2022/12/news5174/（2023年6月5日閲覧）