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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生88巻10号

2024年10月発行

文献概要

特集 その政策にエビデンスはあるんか!?—根拠に基づく健康政策(EBHP)を進めるために

—母子保健のEBHP—乳幼児健康診査・神経芽細胞腫スクリーニング・母子健康手帳

著者: 高橋謙造1

所属機関: 1帝京大学大学院公衆衛生学研究科

ページ範囲:P.1021 - P.1026

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ポイント
◆日本においては、母子保健事業は、1910年代からデータに基づいて計画されてきたが、近年はデータに基づかない事業もあった。
◆乳幼児健康診査における疾病スクリーニング項目を疫学的に検討した厚労科研に山崎班の研究がある。
◆過去には、データに基づいた科学的議論がなされた事業、評価のないままに長期に事業継続された例もあった。

参考文献

1)山崎嘉久,他:疫学的検討に基づいた乳幼児健康診査における疾病スクリーニング項目.厚生労働行政推進調査事業費補助金 成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業(健やか次世代育成総合研究事業)乳幼児健康診査に関する疫学的・医療経済学的検討に関する研究(代表研究者:山崎嘉久),分担研究報告書.14-31頁 https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/27676(2024年8月9日閲覧)
2)山崎嘉久:新たな乳幼児健診に向けて —— スクリーニング対象疾病の整理.小児内科 53: 329-333, 2021
3)こども家庭庁:令和5年度 こども家庭庁母子保健指導者養成研修 母子保健情報のデジタル化. https://boshikenshu.cfa.go.jp/assets/files/tr/tr5_lecture_4.pdf(2024年8月9日閲覧)
4)デジタル庁:自治体・医療機関等をつなぐ情報連携システム(Public Medical Hub: PMH). https://www.digital.go.jp/policies/health/public-medical-hub
5)厚生労働省:「神経芽細胞腫マススクリーニング検査のあり方に関する検討会報告書」について.平成15年8月14日 https://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/08/s0814-2.html(2024年8月9日閲覧)
6)Mori R, et al: The Maternal and Child Health(MCH)handbook in Mongolia: a cluster-randomized, controlled trial. PLoS One 10: e0119772, 2015
7)Dagvadorj A, et al: Cluster randomised controlled trial showed that maternal and child health handbook was effective for child cognitive development in Mongolia. Acta Paediatr 106: 1360-1361, 2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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