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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生88巻11号

2024年11月発行

予防と臨床のはざまで

第12回欧州ヘルスプロモーション学会参加記

著者: 福田洋1

所属機関: 1順天堂大学大学院医学研究科先端予防医学・健康情報学講座

ページ範囲:P.1159 - P.1159

文献概要

 6月14日から18日までポーランドの古都ウッヂを訪れました。今回の目的は2つあり、1つはヘルスプロモーション・健康教育国際連合(The International Union for Health Promotion and Education: IUHPE)の理事会出席のためで、もう1つは12th IUHPE European Conference on Health Promotion(https://iuhpeconferences24.umed.pl/)への参加です。ウッヂはワルシャワ、クラクフに次ぐポーランド第3の都市で、かつては紡績業で栄えた古都です。現在その繊維工場の大部分はリノベーションされ、ショッピングモールや博物館になっています。Lodzと書いてウッヂ(ウッチ)と読みますが、ヨーロッパの人にも読み方は難しいようです。今回は市の中心部にあるリノベーションされたモールのmanufaktura隣接のホテルに宿泊して、トラムが似合う街並みを移動して会場に出向きました。
 前半2日間の理事会はウッヂ医科大学の図書館で行われ、理事と世界8地域の地域副会長ら約15人がハイブリッドで参加しました。2023年9月のモントリオールに続いて対面で行われた理事会では、学会のミッションや会計、会員の拡大等について話し合われましたが、一番重要な課題は来年開催予定のアブダビでの世界大会の準備状況についてでした。実行委員会がうまく機能しておらず、開催準備に遅れが出ているようで、政治的な動向や治安の不安に加えて国際学会運営の苦労の一端を垣間見た気がしました。(執筆時点では2025年5月にアブダビで第25回世界大会の開催が決定しています。https://iuhpe2025-abudhabi.com/)理事会はずっと英語での議論が続き、頻繁にアジアや日本の状況について意見を求められて苦労しましたが、昼食後の大学周辺の公園の散策は心休まるものでした。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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