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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生88巻2号

2024年02月発行

文献概要

特集 健康日本21の20年間の評価と次期プラン

—健康日本21の20年間の評価—主要な生活習慣病としてのがん・循環器疾患に関する最終評価と今後の展望

著者: 岡村智教1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部衛生学公衆衛生学教室

ページ範囲:P.132 - P.141

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ポイント
◆健康日本21(第二次)の最終評価で、がんと循環器病の年齢調整死亡率については目標を達成した。
◆がん検診受診率、平均血圧値の低下、高コレステロール血症の減少は、目標達成できておらず、死亡率の減少には臨床医学の進歩など健康増進活動以外の要因も大きいと考えられる。
◆がん検診の正確な受診率の把握、特定健診の循環器病の予防効果の検証、循環器病の罹患率の把握などは、引き続き健康日本21(第三次)でも課題として残されている。

参考文献

1)厚生労働省:健康日本21(第二次)最終評価報告書.令和4年10月 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28410.html(2023年11月17日閲覧)
2)厚生労働省:健康日本21(第三次)推進のための説明資料.令和5年5月 https://www.mhlw.go.jp/content/001158870.pdf(2023年11月17日閲覧)
3)Iso H, et al: Risk Classification for Metabolic Syndrome and the Incidence of Cardiovascular Disease in Japan With Low Prevalence of Obesity: A Pooled Analysis of 10 Prospective Cohort Studies. J Am Heart Assoc 10: e020760, 2021
4)がん対策推進協議会(編):がん対策推進基本計画第4期がん対策推進基本計画.令和5年3月28日閣議決定
5)循環器病対策推進協議会(編):循環器病対策推進基本計画(第2期).令和5年3月28日閣議決定
6)Murakami Y, et al: Relation of blood pressure and all-cause mortality in 180, 000 Japanese participants: pooled analysis of 13 cohort studies. Hypertension 51: 1483-1491, 2008
7)日本動脈硬化学会(編).動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版.日本動脈硬化学会,2022
8)Hozawa A, et al: Participation in health check-ups and mortality using propensity score matched cohort analyses. Prev Med 51: 397-402, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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