icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生88巻3号

2024年03月発行

文献概要

予防と臨床のはざまで

IUHPE理事会inモントリオール出席

著者: 福田洋1

所属機関: 1順天堂大学大学院医学研究科先端予防医学・健康情報学講座

ページ範囲:P.346 - P.346

文献購入ページに移動
 2023年9月27日(水)〜29日(金)にヘルスプロモーション・健康教育国際連合(International Union for Health Promotion and Education: IUHPE)の理事会に参加しました。IUHPEはWHOと緊密な連携を図りながら、全ての人々の健康と幸福の向上を目的に活動している学会組織です。ヘルスプロモーション・健康教育分野随一の国際学会で、本部はカナダのモントリオール市に置かれ、理事会には世界中から選挙で選ばれた理事と世界6地域の地域副会長が参加します。会議はカナダのモントリオール大学公衆衛生大学院にあるIUHPEの事務局で行われました。2007年にカナダのバンクーバーで開催されたIUHPEの世界会議(学術会議)には参加しましたが、モントリオールを訪れるのは初めてでした。モントリオール市を擁するケベック州はカナダ随一のフランス語圏で、マギル大学やモントリオール大学など複数の大学がある学術都市で北米のパリと称されるほどの美しい街です。
 IUHPEの世界会議は3年ごとに開催され、過去には日本でも開催されました。1995年に千葉県幕張市で開催された第15回大会は、私が大学院生のときに初めて参加した国際学会です。学会事務局の一員として救護室を担当したり、初めての英語での発表に悪戦苦闘したり、懇親会のカラオケパーティーを企画したりと大変でしたが、世界の主要な研究者の先生方との交流は得難い経験でした。その後、2022年の第24回大会まで定期的に参加してきました。IUHPEでのキャリアは1995年に個人会員として始まり、2009年からジャパンリエゾンオフィスのディレクターを2期6年務め、2015年から北部西太平洋地域(northern part of the western pacific: NPWP地域)の事務局長を務めました。2022年から神馬征峰氏(東京大学)に代わってNPWP地域の副会長に選出され、これまで開催された理事会にはオンラインで参加してきました。今回の理事会はコロナ禍が過ぎて初めての対面(ハイブリッド)開催で、私にとって実に3年ぶりの海外出張となりました。オンライン会議は時差の関係で日本時間の深夜の開催であり、英語のヒアリングやタイムラグ、画面での相手の表情が読み取りにくい面もありましたが、対面での理事会出席は初めてなので大変楽しみにしていました。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら