icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生88巻7号

2024年07月発行

文献概要

特集 公衆衛生における行政とアカデミアの連携の在り方—海外の実例とわが国の課題

—〈地方行政におけるアカデミアとの連携の取り組み例1〉—東京都におけるリスクガバナンスとリスクコミュニケーション—東京iCDCによるリスクの共考と協働

著者: 西塚至1 奈良由美子23

所属機関: 1東京都保健医療局 感染症対策部 2放送大学大学院文化科学研究科生活健康科学プログラム 3東京iCDC専門家ボード リスクコミュニケーションチーム

ページ範囲:P.701 - P.710

文献購入ページに移動
ポイント
◆東京都は東京iCDCを立ち上げ、科学的助言に基づき感染症危機に対応する体制を構築した。
◆東京iCDCではこれまでに都民意識調査を10回実施するなど、広報に加えて広聴・対話を継続的に行い、効果的な感染症対策につなげてきた。
◆行政とアカデミアの連携により東京都は、リスク評価、リスク管理、リスクコミュニケーションが有機的に連関したリスクガバナンスを具現化し、信頼の醸成と、参加型の課題解決を実践し、COVID-19による死亡者数を低い水準に抑えた。

参考文献

1)note: iCDC(東京都公式). https://note.com/tokyo_icdc/(2024年2月10日閲覧)
2)U.S. Environmental Protection(EPA): The EPA's Seven Cardinal Rules of Risk Communication, 1988. https://archive.epa.gov/publicinvolvement/web/pdf/risk.pdf(2024年2月10日閲覧)
3)奈良由美子:リスクコミュニケーションの基本と要点.奈良由美子(編):リスクコミュニケーションの探究.放送大学教育振興会,2023
4)奈良由美子:リスクコミュニケーション総論—リスクコミュニケーションをめぐる7つの誤解と正解—.特集 行動変容につなげよう! コロナ禍で活発化した「感染対策×コミュニケーション」.INFECTION CONTROL 33巻4月号:90-94, 2024
5)加納寛之,他:科学的助言とパブリックコミュニケーション:日本の新型コロナ対応が提起する新たな課題.研究 技術 計画 36: 128-139, 2021 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsrpim/36/2/36_128/_pdf/-char/ja(2024年2月10日閲覧)
6)平川秀幸:リスクコミュニケーションと科学的助言.奈良由美子(編):リスクコミュニケーションの探究.放送大学教育振興会,2023
7)平川秀幸,他:リスクガバナンスとリスクコミュニケーション.奈良由美子(編):リスクコミュニケーションの探究.放送大学教育振興会,2023
8)Our World in Data: Research and data to make progress against the world's largest problems. https://ourworldindata.org/(2023年5月8日閲覧)
9)東京都:報道発表資料「東京都新型コロナウイルス感染症対策サイト」. https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/11/04/06.html(2024年2月10日閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら