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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生9巻3号

1951年03月発行

文献概要

研究報告

結核の素質に關する研究

著者: 川村達1 重松逸造1

所属機関: 1國立公衆衞生院

ページ範囲:P.169 - P.171

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學童のBCG接種後12カ月迄のツ反應の強さと兩親の胸部X線檢査による結核性所見との關係
 緒言:著者の1人川村は,ツベルクリン(以下ツと略記)反應の強さが持つ意味に對し2,3の檢討を加えた結果,母子のBCG接種後のツ反應の強さには強い相似性があり(相關係數0.5前後),更に母親が自然感染者である時は,その子のBCG接種後2ヶ月のツ反應が強く出る母親程ツ反應も強く且つ胸部X線檢査による結核性所見が輕微若しくは良好な傾向にあることを見出して,素質による結核に對する抵抗性を豫防醫學的にも問題として取り上げるべきことを示した。1)2)3)4)
 以上の研究で對象となつた1年未満の乳兒と1年乃至2年前後迄の幼兒では,夫々母親との關係において特に差異を認めなかつたこれども2),更に年長兒の場合にこの様な反應性かどうなるかと云う年令的關係や,母親以外の親族(父,同胞等)との關係が興味ある研究課題となつて來た譯である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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