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研究報告
結核の素質に關する研究
著者: 川村達1 重松逸造1
所属機関: 1國立公衆衞生院
ページ範囲:P.169 - P.171
文献購入ページに移動緒言:著者の1人川村は,ツベルクリン(以下ツと略記)反應の強さが持つ意味に對し2,3の檢討を加えた結果,母子のBCG接種後のツ反應の強さには強い相似性があり(相關係數0.5前後),更に母親が自然感染者である時は,その子のBCG接種後2ヶ月のツ反應が強く出る母親程ツ反應も強く且つ胸部X線檢査による結核性所見が輕微若しくは良好な傾向にあることを見出して,素質による結核に對する抵抗性を豫防醫學的にも問題として取り上げるべきことを示した。1)2)3)4)
以上の研究で對象となつた1年未満の乳兒と1年乃至2年前後迄の幼兒では,夫々母親との關係において特に差異を認めなかつたこれども2),更に年長兒の場合にこの様な反應性かどうなるかと云う年令的關係や,母親以外の親族(父,同胞等)との關係が興味ある研究課題となつて來た譯である。
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