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研究報告
東北地方に於ける乳幼兒死亡の今次大戰による影響
著者: 宇留野勝正12
所属機関: 1愛育研究所 2元:東北民事部公衆衞生課
ページ範囲:P.171 - P.172
文献購入ページに移動本調査は東北6縣(靑森,秋田,山形,福島,宮城,岩手)の1423市町村に依頼して1940年より1949年迄の10ヵ年間の乳幼兒の死亡に就いて調査しためであるが,この1423市町村中完全な資料を提供されたのは725市町村(50.9%)であつた。既ち次項以下に述べる出生率,死産率及乳兒の粗死亡率,幼兒の死亡率はこの725市町村の資料によつたのである。しかし又その外に特に1945年度に乳幼兒の死亡の著しく増加した38町村及び戰時中日本母子愛育會の指定愛育村であつた町村69町村の兩群に於いては乳兒の粗死亡率のみならず,訂正死亡率更に乳幼兒の死因も調査してみた。しかしこれは都合により1943年より1946年迄に限つた。
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