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主張
結核對策と豫算
著者: 末高信
所属機関:
ページ範囲:P.202 - P.202
文献購入ページに移動社會保障制度としては,全國民に對する養老年金や兒童手當の如きものも極めて重要な要素であり,これらを缺いては,全國民をその窮乏から護り,その生活を保障するという理想からは遠いものになるのであるが,勸告案は,現在の國民經濟の現状から見て,まず醫療制度の改善と疾病保險の完備に重點を置いたのである。人間がこの世において受ける苦惱のうち最も大なる病氣の對策とその經濟的負擔を合理化することに重點を置いたことは,まことに當を得た案であるというべきである。
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