icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生9巻4号

1951年04月発行

文献概要

研究報告

農村の飮料水井戸の環境種々相

著者: 村江通之1 坂口平1 河津博1

所属機関: 1米子醫科大學衞生學教室

ページ範囲:P.228 - P.230

文献購入ページに移動
 現在農山漁村の衞生に關しては論じなければならない問題が山積しているが飮料水もその一つである。この問題は農山漁民自身は無論のこと,衞生監督當局すらこれを輕視し,何らこれに對する指導も對策も實施しておらない。日本人は一般に井戸水であればそれが如何なる環境條件下にあろうと一向に關心を持たないで飮用に供している。
 また我國の先輩の井戸水に關する研究調査報告は多數あるが,主として水質檢査のみを報告して,環境條件の調査研究は忘却され,僅かに城氏の香川縣内飮料水用井戸の調査(1),中村,森の東津輕郡下小學校飮料水試驗(2)福井,川津は夏季飮食物の衞生學的謂査の際に井戸の環境條件を論じ(3),大村,佐藤,廣瀨等は塵埃捨場の遠近の井戸に及ぼす影響を述べているに過ぎない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら