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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生9巻6号

1951年06月発行

文献概要

海外文献

産業における男女の缺勤

著者: 田多井

所属機関:

ページ範囲:P.382 - P.382

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 US. 公衆衞生局のDr. Gafaferの報告によると,1週間をこえる缺勤回數は,疾病原因により女子が男子より2倍も多い(1940-1949年の10年間平均)。その中でも扁桃腺その他咽喉炎と虫垂炎は凡そ3倍にたつし,さらに神經衰弱とそれに類するもの,腎炎をのぞいた泌尿生殖器病の2者は6倍にたつしている(表1)。かつてテネシー公衆衞生部の著名な統計學者Puffer女史が1944-1947年におこなつた。1日以上の缺動を要する疾病の1人當り年間作業不能日數(表2)からみても女子は男子の約倍休んでいるし,1938-1941年全合衆國の公務員につきおこなわれた調査でも,男子7.09日にたいし女子1066日の數字がでゝいる。かくして産業勞働において,女子を保護する諸手段の必要はいわずもがな,炎症性疾患と神經病の多いことは,職業撰懌とその指導のうえに注意すべき事柄であると同時に,男女の生理機能の差異を研究するうえにも興昧ある足場となるだろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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