臨床眼科1巻2号

1947年05月発行

〔Ⅱ〕臨床講義

續發緑内障に就て

著者： 畑文平¹

所属機関： ¹岡山醫科大學

ページ範囲：P.85 - P.87

1．緑内障性虹彩炎（Iritis glancomatosa）
O．K 62歳，女子，農，初診2月13日
　既往症約3年前より兩眼虹彩炎に罹り醫療を受けたるも輕快せず，白内障を合併して左眼は遂に失明し，眼球剔出手術を受けた。右眼は輕快したが1個月前から再發して視力不良となり，殊に2-3日前から片頭痛，嘔吐，食思不振等の全身症状を來した。