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〔Ⅵ〕温故知新
最近の越智貞見先生
著者: 藤山英壽
所属機関:
ページ範囲:P.110 - P.112
文献購入ページに移動 御退職後の越智先生の御動靜を書くようにという御依頼なので,短文をものして責をふさがしていたゞくことにする。
先生は昭和17年3月末日を以て,停年制により北海道帝國大學醫學部を圓滿に御退職になつた。そしてその翌日からせつせと研究室通いをお始めになつたのである。違つたところは,常然のことながら,教授會とか講義とかと關係がなくなられたということだけである。そしてそれだけ研究室でお見受けする時間が多くなつた。こうして解放されたことを心がらお喜びの風であつた。研究室でだけの明暮れ,これは先生が最も愛着をおぼえて居られる生活であろうと思われる。しかし解放されたと言つても,昭和17年は引續き講師として診療にだけは關係して居られたのである。
先生は昭和17年3月末日を以て,停年制により北海道帝國大學醫學部を圓滿に御退職になつた。そしてその翌日からせつせと研究室通いをお始めになつたのである。違つたところは,常然のことながら,教授會とか講義とかと關係がなくなられたということだけである。そしてそれだけ研究室でお見受けする時間が多くなつた。こうして解放されたことを心がらお喜びの風であつた。研究室でだけの明暮れ,これは先生が最も愛着をおぼえて居られる生活であろうと思われる。しかし解放されたと言つても,昭和17年は引續き講師として診療にだけは關係して居られたのである。
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