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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻1号

1956年01月発行

文献概要

私の経験

外傷性角膜穿孔に対する「クロロマイセチン」内服の効果

著者: 柴田正元 小島正三郎

所属機関:

ページ範囲:P.86 - P.88

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緒言
 従来,角膜の穿孔性外傷の予後は不良で,結局,眼球内容除去か或は眼球摘出の処置を採らなければならぬ場合が多かつためであるが,近年は優秀な抗生物質が相続いて発現したので,これ等の使用に依つて眼科領域は申すに及ばず,広く人類に幸福をもたらした事は今更記すべくもない。私共は子供等が楽しく弓矢で遊戯中,誤つて,汚れた矢が角膜を穿孔した患者に遭遇し,一時化膿するかと思われたが「クロロマイセチン」の投与に依り,失明を免れたので,此処に報告する次第である。
患児:T.S.7歳の男子

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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