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私の経験
外傷性角膜穿孔に対する「クロロマイセチン」内服の効果
著者: 柴田正元 小島正三郎
所属機関:
ページ範囲:P.86 - P.88
文献購入ページに移動緒言
従来,角膜の穿孔性外傷の予後は不良で,結局,眼球内容除去か或は眼球摘出の処置を採らなければならぬ場合が多かつためであるが,近年は優秀な抗生物質が相続いて発現したので,これ等の使用に依つて眼科領域は申すに及ばず,広く人類に幸福をもたらした事は今更記すべくもない。私共は子供等が楽しく弓矢で遊戯中,誤つて,汚れた矢が角膜を穿孔した患者に遭遇し,一時化膿するかと思われたが「クロロマイセチン」の投与に依り,失明を免れたので,此処に報告する次第である。
患児:T.S.7歳の男子
従来,角膜の穿孔性外傷の予後は不良で,結局,眼球内容除去か或は眼球摘出の処置を採らなければならぬ場合が多かつためであるが,近年は優秀な抗生物質が相続いて発現したので,これ等の使用に依つて眼科領域は申すに及ばず,広く人類に幸福をもたらした事は今更記すべくもない。私共は子供等が楽しく弓矢で遊戯中,誤つて,汚れた矢が角膜を穿孔した患者に遭遇し,一時化膿するかと思われたが「クロロマイセチン」の投与に依り,失明を免れたので,此処に報告する次第である。
患児:T.S.7歳の男子
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