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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻11号

1956年11月発行

文献概要

臨床実験

原子爆弾によると思われる火傷性中心性網膜炎の一症例

著者: 徳山和宏1

所属機関: 1山口県立医科大学眼科

ページ範囲:P.1407 - P.1409

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 原爆が広島,長崎に投下されて10年,原水爆の問題が漸く世界の真剣な問題として取り上げられつつある時,偶ろ広島で被爆,右顔面全体及び右上半身に火傷を受けた当時現役軍人の右眼に火傷によると思われる中心性網脈絡膜炎の後遺症を検し得た。然るに最近アメリカ,Nevada州の原爆実論の成績の中,実験家兎に同様な症状を起す事が多いとの報告に接したので1),稀有のものながら,罹災者の中にはかかる症例の見られることを追加報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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