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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻11号

1956年11月発行

臨床実験

酒皶第Ⅲ度に合併せる酒皶性角膜炎の一例に就て

著者: 高山博世1

所属機関: 1岡山大学医学部眼科教室

ページ範囲:P.1425 - P.1427

文献概要

 酒皶に合併せる結膜炎及び角膜縁部より発生せるフリクテン性パンヌスに類似せる定型的,酒皶性角膜結膜炎の一例に遭遇しましたので臨床的経過及び治療に就て報告します。此の酒皶に由来する眼合併症は既に1864年,Arlt氏がHeidelbergの学会で報告され,我が国では大正6年増田氏の報告が初めてである。酒皶性眼疾では眼瞼皮膚,眼瞼の丘疹,鱗屑性眼瞼縁炎,結膜炎,鞏膜炎等がありますが,角膜疾患が最も多く合併症の約90%を占めて居り,我が国でも殆どが角膜に変化を呈している。最近昭和22年に副腎皮質ホルモンなるインテレニンを使用して約一ヶ月で治癒したと云う報告があり,私もコーチゾンを使用し治癒せしめた経験を追加報告します。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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