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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻11号

1956年11月発行

文献概要

集談会物語り

九州眼科集談会に就て

著者: 南熊太1

所属機関: 1久留米大学

ページ範囲:P.1449 - P.1453

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九州眼科集談会が初めてその第1回が熊本医大に於いて開かれたのは昭和2年であるが当時熊本医大予科の生徒であつた筆者はその第1回会合の時から関心を持つていた。依つて筆者とも長い間関係深き九州眼科集談会に就て紹介したいと思う。記録によれば『九州眼科集談会第1回を熊本医科大学眼科教室に於いて開催することとせり。而して次の如く案内状を発す。其範囲は全九州在住の眼科專門医97名並に他科とを兼診せられつつある諸氏326名なり。(各県医師会名簿により調査す)』
 謹啓大正15年10月長崎に於いて開催せられました九州医学会席上に置きまして御出席諸賢の御賛同のもとに成立致しました九州眼科集談会の第1回を当熊本医科大学眼科教室に於いて開催することになりましたので,何卒万障御繰合せの上奮つて御出席下さる様に願上げます。尚序ながら一般の御了解を得ます為に本会設立の目的に就きまして蛇足を加えて置きたいと思います。元来我が眼科学界には中央に於いて,既に日本限科学会なるものがありまして毎年1回総会が開催せられ,毎回多数の研究業績が発表されつつありますのは,真に慶賀すべきことであります。併し本会に於いて発表さるる業績は主として深遠なる学理や,精細なる実験報告でありまして,余りに特殊的なるもの多く,吾人臨牀家の日常応用との間に可成りの間隔がある様に感じられます。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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