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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻11号

1956年11月発行

文献概要

日本トラホーム予防協会会誌

学童のTrachoma Control (第1報)

著者: 徳田久弥1 多田桂一2 小関茂之2 橋本秀子3

所属機関: 1東大眼科 2東大分院眼科 3東大衞生看護学科

ページ範囲:P.1455 - P.1459

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 トラコーマの統計や集団治療については,夥しい報告があるが,どこにTrとしての診断の限界を置くかと云うことが判然としないため,学校衛生の面やその他で色々混乱が起きているようである。我々も東大衛生看護学科と共同して,東京近県の小中学校児童についてTrと環境衛生の関係を昭和30年夏から調査しており,引続き本年も行う予定であるが,その際行つた集団治療においてその感を新らたにした。ここにその結果を報告すると共にTr検診について2〜3考察を試みてみたい。
 我々はなるべく眼科医のいない地域の学校を対象として選ぶよう努力したが,実際には検診した5校のうち,それ迄全く眼科医にかかつたことのない児童が大部分を占めていたのは埼玉県のO小学校のみで,他ではすべてそれ迄に,Trと云われて治療や手術を受けたもの,或いは現在加療中のものを可成りの数に見受けた。但しこれらは今回の成績からは除外してある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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