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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻11号

1956年11月発行

日本トラホーム予防協会会誌

トラコーマのパンヌスの研究—其の2 パンヌスのトラコーマ診断上における意義について

著者: 木村一雄1 大林孚雄1 岩域忍1 北村政信1

所属機関: 1久留米大学眼科

ページ範囲:P.1460 - P.1463

文献概要

Ⅰ.まえがき
 ト・パは角膜のトである。従つて,この意味に於てパをトの診断の一助とするのは正しい。但しMac Callanが,ト・パのないトはあり得ないとしたことについては私共は先報に於て否定した。パの当面の問題はむしろその非特異性にある。即ちパをト診断の支柱とするかぎり如何なる結膜所見までをト性病変とするかに就てはかなり疑義があり,従来のト性結膜変化の概念は再検計せざるを得ない結論に到達する。既往の検査法によるパではト残余症を除外し之ないと思われるが,そこに混乱をもたらす大きな因があることを指摘し度い。そこがパのト診断に於ける意義を明かにするためにも,先ずト・パを正しく把握する必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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