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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻12号

1956年12月発行

文献概要

臨床実験

歯髄除去用拔髄針,クレンザーを用いる硝子体排出法に就て—原発性緑内障手術としての後鞏膜切除術の1変法

著者: 周々木三千太郎

所属機関:

ページ範囲:P.1512 - P.1513

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1.はしがき
 原発性緑内障手術,特に其予備的手術としての後鞏膜切開術(Mackenzie)は,今日殆んど歴史的位置しか与えられないかに見受けられるが,其理由の一部は,原発性緑内障では特に其粘稠な硝子体ゲルが排出困難であるのと,其排出量の秤量(dosieren)が出来ないので,一時的の減圧目的すら遂げられぬ場合が多いためと思われる。
 即ち現在,固定鑷子で眼球を圧迫し乍ら,線状刀又はスパーテルを廻転して創口を拡げて硝子体を圧排するのであるが,時にはゲル状の硝子体が創口に篏入したり,逆流する危険もあり,確実に硝子体を排出する事が出来ないのであつて,其操作は稚拙でprimitiveの域を出ないのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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