icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻12号

1956年12月発行

臨床講義

家族性進行性黄斑部変性症と網膜色素変性症

著者: 菅一男1 横山実1

所属機関: 1三重大学

ページ範囲:P.1530 - P.1534

文献概要

 家族性進行性黄斑部変性症と網膜色素変性症との関係については,Stargardt以来,その遺伝関係,臨床像及び治療等の見地から種々論ぜられて来たが,現在では,網膜に原発するHeredode-generative Erkrankungなる範疇に属すべき疾患として,両症の間に本態的な同一性,或は,近似性を認めようとする説が主流をなしている。
 茲に述べる症例は,第1図に示す如く,8人兄妹中,長男に両症の合併を,長女及び次女に黄斑部変性症を認めた三例であつて,両症の関係の密接なることを示しているものと思われる。この家系には眼疾のある者はなかつたとのことであるが父親が既に死亡している為,確実な遺伝関係は不明である。両親の間に血縁関係はない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら