icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻13号

1956年12月発行

特集 トラコーマ

トラコーマの抗生物質療法

著者: 三国政吉1

所属機関: 1新潟大学

ページ範囲:P.1591 - P.1598

文献概要

 現在数多存する抗生物質中ある種のものがトラコーマ治療薬として劃期的効果をもたらすものであることに就ては今日も早殆んど異論はないように思う。然しそれら物質のトラコーマに対する効果の優劣や使用方法の細部に就ては必ずしも議論がないとは云われない。こうしたことに関連して私共の教室に於ける成績をもとに以下に多少述べて見たいと思う。
 実験症例はすべて学童トラコーマであつて,治療対象として学童を選んだ理由は,1)多数症例に就て一時に実験が出来て,2)年齢層が一定しているため学校が異なつても病期の分布状態が略略類似していること,3)年齢的に最も従順な時期であるから一定の方針の下に規則正しい治療を行い易いことなどのためであり,従つて得られた成績は,相互の比較に最も好都合であるからである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら