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特集 トラコーマ
トラコーマの抗生物質療法
著者: 三国政吉1
所属機関: 1新潟大学
ページ範囲:P.1591 - P.1598
文献購入ページに移動 現在数多存する抗生物質中ある種のものがトラコーマ治療薬として劃期的効果をもたらすものであることに就ては今日も早殆んど異論はないように思う。然しそれら物質のトラコーマに対する効果の優劣や使用方法の細部に就ては必ずしも議論がないとは云われない。こうしたことに関連して私共の教室に於ける成績をもとに以下に多少述べて見たいと思う。
実験症例はすべて学童トラコーマであつて,治療対象として学童を選んだ理由は,1)多数症例に就て一時に実験が出来て,2)年齢層が一定しているため学校が異なつても病期の分布状態が略略類似していること,3)年齢的に最も従順な時期であるから一定の方針の下に規則正しい治療を行い易いことなどのためであり,従つて得られた成績は,相互の比較に最も好都合であるからである。
実験症例はすべて学童トラコーマであつて,治療対象として学童を選んだ理由は,1)多数症例に就て一時に実験が出来て,2)年齢層が一定しているため学校が異なつても病期の分布状態が略略類似していること,3)年齢的に最も従順な時期であるから一定の方針の下に規則正しい治療を行い易いことなどのためであり,従つて得られた成績は,相互の比較に最も好都合であるからである。
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