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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻13号

1956年12月発行

文献概要

特集 トラコーマ

Trachomaの病原とその治療

著者: 赤木五郞1 筒井純2

所属機関: 1岡山大学 2岡山大学医学部眼科

ページ範囲:P.1663 - P.1668

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Ⅰ.病原体の研究
 Trachoma (以下Tr)病原体及び治療に関する研究は非常に数が多く,此の限られた紙面にその総てを漏れなく記載する事は困難であるが,過去数年間に及んで私共の教室で行つて来た研究を中心に吾々の考えを述べさせていただきたいと思う。
 Tr病原体に関しては既に1907年Prowazek及びHalberstadtelが細胞包括体を発見し,以後多くの論争はあつたけれど,今日世界の大多数の学者が之をTr病原体と認めている事,及び此の封入体がTr病原体でないと断言出来る確証は何一つ挙つていない事,又私共の研究からも此の包括体を病原と認めて差支ない事実が次々と挙つて来た事等から私共は研究の根本となる病原体はP-H小体であるとする基礎の上に仕事を進めた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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