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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻13号

1956年12月発行

文献概要

特集 トラコーマ

一般住民を対象としたトラコーマ集団治療に就て—福岡市外志賀島に於けるアクロマイシンによるトラコーマ集団治療成績

著者: 田村茂美1 生井浩1 和田暢夫1 谷口慶晃1 大野泰治1 檜山治男1 原敬蔵1 後藤伸1 広石恂1 吉富正常1 本庄正信1 渡辺達也1 荒木誠一1 川岡浩1 浦田誠康1 佐藤徳1 篠田菅夫1 野中昌文1 田原弘1 古野秀雄2 沖和貴2 古賀武2 石田知行2 湊正太郞2 菊野麟太郎3

所属機関: 1九州大学医学部眼科教室 2福岡県衞生部 3福岡県粕屋保健所

ページ範囲:P.1669 - P.1694

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Ⅰ.緒言
 我々九大医学部眼科教室,福岡県衛生部及び福岡県粕屋保健所は西日本新聞民生事業団と共同して,昭和30年8月初旬より,10月末迄の3カ月間に亘り,福岡市に近い福岡県粕屋郡志賀島町志賀島に於て,一般全住民を対象としてトラコーマ集団治療を行い,優秀な成果を収めたのでこゝに報告する。この報告はこの種の重要な参考資料であると信じている。
 此の趣旨は,トラコーマ罹患率の比較的高い地区を選び,同地区内のトラコーマ撲滅を企図したものであつて,単に暫定時な診療所を開設し,トラコーマ患者中の希望者を任意に出頭せしめて,治療を施すという程度のものではなかつたのである。今回の実施地区の志賀島に於ては,町長はじめ,全住民の全面的協力を受けて行われたのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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