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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻2号

1956年02月発行

文献概要

特集 第9回臨床眼科学会号 一般講演

(5)眼疾患とトキソプラスミン皮内反応

著者: 大村博1 柏木昭二1

所属機関: 1東京医大眼科教室

ページ範囲:P.191 - P.196

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 トキソプラスマ症(「ト」症と略す)は1908年Nicolle,Manceux及びSplendoreによつて始めて発見された原虫Toxoplasma gbndiiを病原体とする疾病で,哺乳類殊に囓歯類及び鳥類に広く自然感染が行われている事が分つて来た。我国に於ては平戸(1939)が狸,浜田(1951)が犬に本症を認めた外,余り報告は見られない。
 人間に就てはWolf,Cowen and Paige (1939)によつて始めて証明され,それ以来「ト」症と思われる症例が報告された。1948年Frenkelは本原虫から抗原を作り皮内反応を行う事により,本症の診断的応用に就て述べ,我国に於ては,香川,常松氏等が始めて1952年以来SabinよりRH株の分与をうけ研究を行い発表している。最近氏等は皮内反応に就て其の成績を発表して居るが,我共も少数例ではあるが眼疾患患者に使用して見たので此処に中間報告する次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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