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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻2号

1956年02月発行

文献概要

特集 第9回臨床眼科学会号 一般講演

(21)ミルク中毒乳幼児の眼変性について

著者: 衣笠治兵衞1

所属機関: 1阪大医学部眼科

ページ範囲:P.256 - P.256

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 眼科領域に於て,砒素竝びにその化合物の中毒による諸種眼疾患に就ては,従来多くの報告が為されているが,その多くは成人に関するもので,今夏発生を見た様な,多くの而もその患者の殆んどが乳幼児であるが如き報告は,未だ記載されていない様に思われる。幸いにも私は,その眼症状特に眼底の変化を,検眼鏡的に探索する機会に惠まれたので,その結果をこゝに報告しようと思う。
 症例総数は160人,その中男子87,女子73人で,男の方が稍多い。これを年齢別にすると,9ヵ月以上12ヵ月未満の者が最も多い。之等の患者費貧血,皮膚の色素沈着,肝臓肥大を主とした全身症状の軽重によつて分類すると,軽症が一番多く,中等症,疑似症,重症の順になる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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